映画『春を背負って』のあらすじと評判

「春を背負って」の簡単な紹介とあらすじ
『春を背負って』(はるをせおって)は、笹本稜平原作の同名小説が2014年に松山ケンイチ主演で実写化された立山連峰・大汝山を舞台にした人間ドラマを描いた映画です。

笹本稜平の作品には、どんな小説がある?


キャストは松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司、檀ふみ、小林薫など豪華俳優陣が出演しています。

ストーリー

主人公の長嶺亨(松山ケンイチ)は、東京で外資系投資銀行トレーダーとして働く多忙な日々を送っていました。
亨の実家は富山県立山で、山小屋を経営する厳格な父・勇夫(小林薫)がいました。

その立山連峰で父とともに幼少期を過ごした亨だったのですが、しつけに厳しい勇夫に反発し、東京で働くようになります。

ある日、亨は母・菫(檀ふみ)から勇夫が、遭難した人を助けようとして事故で急逝したという知らせをうけ、通夜のために立山連峰に帰省することになります。

帰省した亨は、菫から山小屋を手放すつもりだと聞かされます。

しかし、去年から民宿を手伝っている高澤愛(蒼井優)や、父を知る人間と暮らすうち、亨は山小屋“菫小屋”を継ぎたいと決意をします。

東京の仕事を退社して、山での新しい生活をする亨だっのですが、慣れない山仕事に苦労する毎日を送ることになります。

ある日、亨は山で勇夫の友人でゴロさんと呼ばれる不思議な男・多田悟郎 (豊川悦司)と出会います。

悟郎は、父の学生時代の後輩で、夏の間だけ山小屋を手伝いに来てくれます。
悟郎はなんと夢の中で勇夫に息子を一人前にしてくれと頼まれたのだといい、亨と小屋の運営に協力してくれました。

小屋開きを迎えると、勇夫の追悼にたくさんの人が“菫小屋”に訪れます。

山小屋の仕事は「遭難者を守り人の命を預かること」、亨は実際の現場に立ち、仕事の大変さを思い知っていきます。

亨は山での暮らしや父を知る人々と接するうちに成長していきます。
これからもずっと山小屋を運営していこうと決意をする亨は、父親のように厳しくも温かい立山連峰の自然に抱かれるのでした。